セーフティエステティック向上月間



期間2024年11月1日~11月30日

主催公益財団法人日本エステティック研究財団

後援厚生労働省

協力全国理容生活衛生同業組合連合会
全日本美容業生活衛生同業組合連合会
一般社団法人日本エステティック協会
一般社団法人日本エステティック業協会

「セーフティエステティック」には、「安全なエステティックでお客様に安心を」という願いが込められています。「安全」とは客観的に見て危害や損失のおそれがない、もしくはリスクが最小限である状態のことで、「安心」は主観的に見て不安や心配に思うことがない、もしくは非常に少ない状態のことです。「安心」は、安全である、居心地がいい、接客が信頼できる、不潔感がないなどさまざまな要素がお客様それぞれの価値観で判断されます。お客様の価値観に左右され個人差があるとは思われますが、「効果は高いが危ないかもしれない」という施術では多くの人が安心して受けられるエステティックとはいえません。そして安心できないエステティックサロンにはよほどのことがなければ通いたいとは思わないでしょう。

エステティックサービス相談件数

(独立行政法人国民生活センター PIO-NETより)
ここ2~3年 脱毛専門サロンの倒産による前払金の未返金、HIFUによる健康被害などのエステティックに関する消費者被害の報道が見られています。脱毛専門サロンは、数十店舗を運営する会社が複数倒産して、前払い契約をしていたお客様10万人以上に被害が及んでいるとの報道もあり、独立行政法人国民生活センターの2022年度相談件数も約22,000件と3倍程度ふくらんでいます。

また、昨年の学術会議でもテーマとして取り上げた高密度焦点式超音波(HIFU)機器についてはセルフエステの普及も影響してか、熱傷のみでなく急性白内障や神経障害による顔面神経麻痺など深刻な健康障害が報告され消費者庁消費者調査委員会で調査が行われました。皮膚深層に超音波治療を行うには内部構造の理解が十分であったとしても深刻な神経障害を生じてしまうリスクがあることが専門委員から報告されました。最終的に昨年6月にはHIFU機器は解剖学の知識を有する医療者が、機器の特性や施術方法を熟知して行うべきであり、医行為であると結論付けられました。
エステサロン等でのHIFU(ハイフ)による事故~」(概要版 (caa.go.jp))から pdf_icon

これらの報道により、お客様のエステティックに対する「安心」が損なわれてしまっているかもしれません。
多くのエステティックサロンでは、これらの問題とは関係なく「安心・安全」なサービスの提供が行われていると思いますので、それを明確な形でお客様にアピールすることが重要です。例えば、前受金をお預かりする際は、特定商取引に関する法律を遵守していることや健康被害が起こりやすい機器(高温を発する、深部への影響があるなど)の使用は慎重にするなど普段行っている安全対策をお客様にお伝えしていきましょう。


1 利用者背景の聞き取り
人間の皮膚は、常に変化しています。アレルギーや慢性疾患、寝不足や食生活の乱れなどによって通常のサービスでも皮膚に反応が起こることがあります。サービス提供前にきちんとお客様から背景を聞き取り、その結果をもとにサービスを組み立てるようにしましょう。
利用者背景の聞き取りpdf_icon

2 エステティック機器
エステティックでは、手技に加えて機器を利用してサービスを提供します。機器の使用は非常に便利ですが、通常の使用方法を逸脱すると熱傷などの健康被害が発生する恐れがあります。機器は、きちんと取扱説明書を読むなどしてリスクをよく理解したうえで使用してください。
エステティック機器の安全性確保pdf_icon

3 衛生管理
●衛生管理は、感染症の予防はもちろんのことお店全体に清潔感が生まれお客様に良い印象を与えることができます。
衛生管理のポイントpdf_icon

●「エステティックの衛生基準」修得のためのeラーニング
2024年11月1日~11月30日の期間 web受講が特別価格2,000円(再 受講料1,500円)で受講できます。(11月30日入金分まで)
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4 「第17回エステティック学術会議 ~化粧品の最新情報と安全性~」